退屈な夜

好きなことだけ

ボルタンスキー展に3回行った話

 

※はじめに

彼の作品は言葉にできない感覚を心に深く感じるような作品ばかりでした。

この記事では言葉にできない感情を言語化しようとしているので実際に感じたことが正確に表現できていません。

なのでだいぶざっくりとした感想になっています。

感じたことはこの記事の数百倍はあります。

語彙力のなさを悔やむばかりです。

また、作品に対して感じることは人それぞれ違うと思います。

彼の意図を正確に汲み取れているかもわかりません。

以上の点、ご了承ください。

 

 

 

 

9/2まで国立新美術館で開催されているボルタンスキー展に、3回行きました。

 

舞台やライブはよく生物とも言われ、毎回見るたび変わるっていうのがあるので何度も行くんですけど、芸術作品はあまり生物、という印象はなく普段何度も行くことはそんなにないんですけどね…。

 

もともと、ボルタンスキー展が開催されている、ということは知っていましたが、ボルタンスキーについても、彼の作品についてもよく知りませんでした。

 

さて、はじめに行ったのは7/20。

まず、行こうと思ったきっかけなんですけど、この前日に科博で開催中の恐竜博にいき、帰りにフライヤーを眺めていたらボルタンスキー展のフライヤーを見かけて少し興味を持ったんですよね。

その帰り道に高校時代からの友人(静岡にいる)から「来週から関西勤務になるから今までみたいに気軽に会えなくなる。明日そっちにいくから会おう」という旨の連絡をいただきました。

夜にライブがあるのでそれまでなら〜って感じでOKしてとりあえずランチにいくことに。

で、ランチの後、ライブまで時間あるしどうしよっか…?ってなってなんとなく美術館へ行く流れに。

はじめはミュシャとか観に行こうって言ってたんですけど急にボルタンスキーのことを思い出して、乃木坂いこ!って言ったらOKしてもらえたので友人と2人で行きました。

 

フライヤーでみた電球が美しかったので、なんかフォトジェニックな感じの作品が多いのかな、なんてことを思いながら。

 

しかし入ってすぐに聞こえてくる心音。

 

入り口横のスペースで上映されているのはひたすら人形を舐める男。

そして次に流れるのはひたすら血を吐く男。

 

なんっだこれは、、と思い入り口でもらった新聞のような作品紹介をガサガサしながらもその映像に釘付けになる私。

 

友人がどう思ったかはわからないけどとりあえずもうその映像見ればみるほど「えっ無理好き…」って感じ。

 

次のスペースではたくさんの白黒の写真が隙間なく壁に並べられていました。

普通の家族の日常を切り取ったアルバムの写真。

私はこの作品を見てなんだか切ない気持ちになりました。

 

そしてボルタンスキーの作業風景の動画がたくさん並べられた壁。

私この作品がめちゃくちゃ好きです。

普段見ることのできない芸術家の生活をみれるってすごいなって。

とても興味深く観ていました。

 

あと、吊るしたオーナメントに光を当てて影を映し出してる部屋があったんですけど、それがもう言葉にできないのですがみているとこの世のことを忘れさせるような部屋で、なんというか…すごい(すごい)

 

この部屋の次は鏡張りの部屋の真ん中に心音に合わせてゆっくりと点滅する電球の吊るしてある部屋がありました。

心音はここから聞こえていたのか…!

と答え合わせができた感覚。

この部屋と次の部屋の境に人の顔が映された簾みたいなのがあるんですけど、電球にそれが反射して写っているのがめちゃくちゃ好きでした。

そして心音、ずっと聞いてると不思議な気待ちになるんですよね。

ききながらコインロッカーベイビーズを思い出していました。

なんかお母さんの胎内に戻ったような感覚。

この部屋、結構他の来場者さんたちはさっと通っていく方が多かったのですが私はだいぶ長いことここで立ち止まってしまいましたね。

 

この部屋を抜けるとまた光と影を使った作品。

悪魔の影が部屋をぐるぐる回っていました。

すごい(すごい)

 

この部屋に接してる部屋は二つあるんですけど順路通りに左へ行くと人の写真がたくさん。

 

制作時点で既に亡くなっていた方の写真を使っている、と言うのがなんとも不思議な気持ちにさせました。

なんだろう、めっちゃ教会みたいな。

でも周りみんな亡くなってるみたいな。

生と死をすごく感じされられました。

あと他にも感じたことはたくさんあるんですけどちょっと言葉にするのが難しいです。(これはこの作品に限らず他の作品も)

 

そして、いくつか部屋を抜けて撮影できるスペースに。

 

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言葉にできないです。ちなみに序盤の影の部屋のモニュメントもこんな感じ。

 

この通りを抜けると黒い洋服が山積みになっていて、黒いコートを羽織ったライトがたくさんありました。異様〜〜

 

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このライトがすごいんですよ。

私もう死んでるんです。

なんで死んだか、どう言う気持ちで死んだか、と言うことを問うてきます。

めちゃくちゃ好きです。

言葉にできません。

精神に訴えかけてきます。

これは多分、身近な大事な人を亡くしたことがある人とそうでない人で感じ方がまた違ってくるのではないかと思いました。

私は前者なのでいろいろなことを考えてしまいました。

言葉にできないんですけど。

 

この部屋の横にはクジラを呼ぶ映像作品がありました。
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そしてこのゾーンを抜けると…
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来世…やっぱり私死んでたんだ…みたいな気持ちになりました。

 

この部屋の次の部屋にフライヤーでみた電球がありました。

この電球が私を何度もこの展覧会に行かせる原因ともなったものです。

会議が終わりに近づくにつれてどんどん光が減っていくんです。

簡単に言うと、すごい…死を間近で感じてる……というか作品の命を感じている…みたいな気持ち。

(言葉にうまくできないのでこれは正確な表現ではないのですが)

 

 

初日は撮影不可スペースだったので初日の写真はないので2回目と3回目の写真です。

 


2回目(8/9)
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3回目(8/23)
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減っています。

最終日にもう一度行きたいけれど仕事が…

この向かいには大量のカラフルな衣服、そして金色の布の上を電球が揺らめく展示。

 

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電球の揺れるのに合わせて金の布の表情が変わりまるで呼吸しているかのように見えます。

この世のことを忘れてただひたすら布の呼吸に魅入ってしまいました。

 

この部屋の次がラストの部屋です。

この部屋もめちゃくちゃ最高で、揺れる電球と動く影…みたいな…なんだろう、高速日時計(?)

うまく言葉にできないんですけど時間の流れを感じました。

作品はここで終わり。

いや〜〜〜すごい、すごすぎる。

良い映画を観たあとみたいな気持ち。

 

 

会場を出て友人と顔を見合わせて、2人とも言葉が出なくて。

ざっくり2人で話した感想は「すごい」「宗教」「胎動巡り」「生まれ変わった」「生と死」「光と影」「考えさせられる映画を1本観た後みたいな気分」

って感じ。

伝わるかな〜〜〜〜伝わらないよな〜〜〜〜

これは感じる展覧会だな、と思いました。

もしお時間あれば足を運んでみてください。

なんだか世界が違って見えます。